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ANNE・HATHAWEY(アン・ハサウェイ)
1982年11月12日、ニューヨーク州ブルックリン生まれ。99年に米TVシリーズ「ゲット・リアル」の主人公に抜擢され注目を集め、2006年にはメリル・ストリープと共演した映画「プラダを着た悪魔」が大ヒットし、一躍トップ女優の仲間入りを果たす。その後も数々の話題作に出演するなど活躍中。 |
昨年全米で公開された映画「パッセンジャーズ」。観る者が想像だにしなかった驚愕の結末が、大きな話題となった作品だ。主演を飾るのは「プラダを着た悪魔」や「ブロークバック・マウンテン」など数々の大ヒット映画に出演し、今や世界が注目するトップ女優の一人となったアン・ハサウェイ。envy(エンビー)が、謎に包まれた「パッセンジャーズ」の真相に、ひと足早く迫る――。 |
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![]() STORY:若きセラピストのクレア・サマーズ(アン・ハサウェイ)は、真夜中に突然の電話で起こされた。電話の主は、恩師ペリー・ジャクソン(アンドレ・ブラウアー)。航空機事故が起き、奇跡的にも5人の乗客が生き残ったという。生存者のカウンセリングという大役を命じられ、病院に駆け付けたクレアに、ペリーは1つだけ注意点があることを告げる。それは、生存者の1人、エリック・クラーク(パトリック・ウィルソン)に気をつけるように、というものだった。 クレアは病室でも落ち着き払っているエリックに声をかけ、他の生存者と一緒にグループ・カウンセリングへの参加を提案するが、「自分には必要ない」と断られてしまう。しかし、何とか彼の助けになりたいと、妥協案として個別カウンセリングを了承してもらい、彼の家に戸別訪問するようになる。一方、グループ・カウンセリングに参加することになった他の生存者たちは、事故のトラウマにストレスを抱え、さらには航空会社の公式説明と食い違う記憶に苦しんでいた…。 |
![]() 「PASSENGERS」 |

「パッセンジャーズ」をひと言でいい表わすとしたら“疑問符が連続する映画”。細部にわたりトリックが張り巡らされた衝撃の展開、クレアを襲うスリルと謎、そしてラストは誰もが予想を裏切られる。そこでenvy(エンビー)では、3つのキーワードのもと、アン・ハサウェイと共に「パッセンジャーズ」の真相に迫った。
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生存者の1人であるエリック・クラーク。救出された直後、病室のベッドに腰かけた彼は、明らかにショック状態である他の生存者とは異なり、現状に陶酔し、気分が良過ぎるほどだとクレアに語る。そして、個別カウンセリングで自宅を訪問するクレアに興味を抱くように。プロのセラピストとして患者とは一線を画したいクレアは、彼のアプローチを毎回何とか切り抜けるも、常に予想のつかない行動をとるエリックの核心になかなか触れることができず、教えてもいないクレアの好みや姉のことまで知っていることに戸惑う、惑わされる。謎多き生存者エリック・クラークの本当の目的とは? アン・ハサウェイ:クレアは才能もあり、とても賢い女性なのだけど、大人でいよう、しっかりとした医者でありたい、という思いが強すぎるの。エリックはそんな彼女の心を解き放ってくれる存在なのだと思う。「世界は広いのに、君はこんなに狭いところに閉じこもっている」と、クレアの心の呪縛を解き放とうとしてくれているんだわ。でも彼は……。 |
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グループ・カウンセリングに参加している患者4人は事故のトラウマに苦しんでいた。そんな中、墜落事故はパイロットの過失だったと発表した航空会社に対し、患者のディーン(ライアン・ロビンス)は、「飛行機が墜落する前に爆発した」と、機体に異常があったことを告げる。他の患者も自身の曖昧な記憶に当惑している中、翌日のカウンセリングからディーンが姿を消す。さらに50代の患者ノーマン(ドン・トンプソン)も「航空会社の人間に尾行されている」とクレアに告げた翌日失踪。最終的にはシャノン(クレア・デュヴァル)以外の3人がいなくなる。彼らはどこへ行ってしまったのか? そして、シャノンだけが残った理由とは? アン・ハサウェイ:この映画は大作だけれども、個々のキャラクターを深く掘り下げていて、高い創作性を感じさせる作品なの。一見素晴らしい人なのに実はどこかに欠点を抱えていた人たちが、飛行機事故という大きなアクシデントで問題が露呈してしまったのね。スリルのあるストーリーとともに、愛や、人としての成長も描かれており、両方の世界が見事に織り交ざって出来た素晴らしい作品よ。 |
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クレアは、患者たちから告げられた事故の記憶から、同じような事故を起こしたばかりの航空会社に疑いを抱き始めていた。航空会社の代表アーキン(デヴィッド・モース)は、そんなクレアの疑問に対して「事故はパイロットの過失だ」と一蹴する。だが、クレアはそのアーキンの態度に航空会社への疑いをいっそう深めていく。さらには、信頼していたはずのペリーまでもクレアの陰謀説をかたくなに否定する。クレアには、ペリーまでもが航空会社と共謀して、患者の監視のためにクレアを担当医にしたのではないか、という考えがよぎっていた。果たして真実を語っているのは誰なのか? 事故の真相は? アン・ハサウェイ:当初は、大事故に遭った患者の記憶は混濁するものだとあまり気に留めていなかったクレアも、徐々に疑問を感じていくの。そして、これを機にさらに複雑な人間模様が展開していく様が、素晴らしい監督とキャスティングによって見事に描き出されていると思う。特に、ロドリゴ・ガルシア監督は今までに出会った監督とは全然違っていたわ。撮影中の彼は、モニターではなくカメラの真横で見ているの。だから演技によりいっそう緊張感が生まれ、嘘やごまかしは全て見抜かれてしまう。私も彼には自分のことを全て話し、何もかもを委ねることができた。彼は本当に魅力的な監督。今後の作品も全て彼と作っていきたいと思えるくらいにね。 |