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“マドンナ” 監督デビュー作「ワンダーラスト」/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン) ポップス会の女王が魅せた新たな才能“マドンナ” 監督デビュー作「ワンダーラスト」の魅力に迫る/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)

MADONNA(マドンナ)
1958年8月16日、アメリカ・ミシガン州生まれ。1980年代初頭にクラブシーンを沸かせ、84年の「ライク・ア・ヴァージン」の大ヒットを機に、セクシーで大胆なパフォーマンスを武器に一躍トップスターへ。最近は音楽活動にとどまらす様々な分野でその才能を発揮している。

世界のミュージックシーンに多大な影響を与えるマドンナ。音楽活動はもちろん、レコード会社の設立や、映画、舞台への出演を通じて多彩な才能を発揮してきたが、2009年1月17日に日本で公開された話題沸騰中の「ワンダーラスト」では、映画監督としてデビューした。envy(エンビー)では、そんなマドンナ本人に「ワンダーラスト」の魅力や、監督としてデビューするきっかけなどなどを直撃インタビュー! 世界の頂点に昇り詰めたマドンナの軌跡とともに、ポップス界の女王が魅せる新たな才能に迫った。

「ワンダーラスト」/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)

「ワンダーラスト」
ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで絶賛公開中
監督:マドンナ
出演:ユージン・ハッツ、ホリー・ウェストン、ヴィッキー・マクルア、リチャード・E・グラント
配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ 宣伝:メゾン
(C)2007 Semtex Filme

マドンナの人生が生み出したSTORY「ワンダーラスト」/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)

STORY:ロンドンの片隅でルームシェアして暮らすAK(ユージン・ハッツ)、ホリー(ホリー・ウェストン)、ジュリエット(ヴィッキー・マクルア)の3人。彼らはそれぞれに大きな夢を描いていた。AKはミュージシャンとして成功すること、ホリーはバレリーナになりロイヤル・バレエ団で踊ること、ジュリエットはアフリカに渡り恵まれない子供たちを助けることを。しかし、現実は夢とはほど遠い毎日で、SMの調教師として生計を立てるAKを訪れるのは変人ばかり。ホリーは家賃を払えなくなり渋々ストリップクラブのポールダンサーに。また、ジュリエットも薬局で働きながら、いつか旅立つ日のために薬を万引きする日々にもがいている。そんな3人が住むアパートの階下には、かつて作家・詩人として成功したが、盲目になり落ちぶれた老人・フロン教授(リチャード・E・グラント)がいた……。

マドンナが語る「ワンダーラスト」の魅力/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン) マドンナシンデレラストーリー/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)~極貧生活時代からメガスターになるまで~/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)
1958年
8月16日
アメリカ合衆国ミシガン州で8人兄弟の3番目として生まれる
1977年 35ドルというわずかなお金を手に郷里を旅立ちニューヨークへ。モデルやウェイトレスなど様々な仕事をこなしながらダンスのレッスンを受ける。
1978年 ニューヨークで数々の職に就きながら「パトリック・エルナンデス・レビュー」にダンサーとして出演。
1980年 バンド「Emmy」を結成。ニューヨークのクラブシーンで頭角を現していく。
1982年 「エヴリバディ」で歌手デビューを果たし、全米ダンスチャート3位に輝く。
1984年 「ライク・ア・ヴァージン」で初の全米1位を獲得。
1985年 映画「ビジョン・クエスト/青春の賭け」に出演。この年、映画「上海サプライズ」で共演したショーン・ペンと結婚する。
ショーン・ペンと結婚/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)
1987年 「フーズ・ザット・ガール」のサウンド・トラックをリリース。初の世界ツアーで来日。
1989年 80年代最高傑作と歌われた「ライク・ア・プレイヤー」をリリース。この年、4年間続いたショーン・ペンとの結婚生活に終止符を打つ。
1990年 「ヴォーグ」のPVで見せたダンス”ヴォーギング・ダンス”がブームになる。
1992年 自身のレーベル「マヴェリック」を設立。この年発売したヌード写真集「SEX」は、世界に衝撃を与える。
1999年 今までとは全く違うエレクトロニカを多用した楽曲「レイ・オブ・ライト」でグラミー賞5部門を受賞。
2000年 映画監督ガイ・リッチーとの間に長男ロッコを出産後、2度目の結婚。
映画監督ガイ・リッチーと、2度目の結婚。/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)
2003年 絵本「イングリッシュ・ローズ」を発売。これを期に7冊の絵本を発売している。
2005年 「コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア」をリリース。28カ国でナンバーワンを獲得し、全世界で1000万枚という驚異的な売上げを記録。
2007年 ライブ・アースで「ワンダーラスト」で主演男優をつとめたユージン・ハッツと共演。
2008年 「ハード・キャンディー」が全米ビルボードアルバムチャートで通算7作目の第1位を獲得。女性としては歴代2位の大記録を達成する。
若きアーティストの葛藤を描いた「ワンダーラスト」/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)
若きアーティストの葛藤を描いた「ワンダーラスト」/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)

――この作品が描くテーマとは?
マドンナ:ストレートに表現すると“葛藤”ね。この家に住んでいる人たち全員がアーティストで、それぞれに伝えたいことがあるの。その表現方法を見つけることが出来なかったり、手に入れられなかったりと必死になってもがいている。欲しい物のためならどんな犠牲も惜しまないという信念を全員が持っているわ。そういったことがこの映画のテーマなのよ。

――マドンナ監督自身の“葛藤”とは?
マドンナ:もう随分前の話になるけれど、私がニューヨークに出てきたころバレリーナの1人として、とても貧しい生活をしていたわ。今でもそのときの葛藤を昨日のことのように思い出す。だから、私が体験した葛藤を映画で表現したかったの。誰もが抱いたことのある感情だと思うから。

自身の経験から生み出されたキャラクターたち/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)
自身の経験から生み出されたキャラクターたち/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)

――作品で表現されたキャラクターとは?
マドンナ:まず第一に、彼らは人間として道徳的には許されないことで生計を立てているのだけれど、最終的に何の罰も受けない、ということが重要なの。なぜならキャラクターの一人ひとりが、与えられた状況の中で精一杯もがいているだけだから。根本的に彼らは不道徳でもなければ、間違いを犯しているわけでもないと私は思っているわ。

――自分自身とキャラクターたちの共通点は?
マドンナ:全てのキャラクターが私と深くつながっているわ。パンク・ロッカー、バレエ・ダンサー、執筆を愛する作家、アフリカを救済したがっているジュリエットもそう。全てのキャラクターが私の投影なの。でも、強いて言うならAKが一番近いかもしれないわね。彼は当初、不本意な仕事をしながらも最終的には言いたいことを言い、やりたいことをやる、そして恋にも落ちる。私にすごく似ているわ(笑)。

舞台はNY・ロンドン・パリ…すでに次回作を構想中/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)
舞台はNY・ロンドン・パリ…すでに次回作を構想中/エンビー(envy:女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン)

――監督をすることになったきっかけは?
マドンナ:H&Mの洋服をデザインしたときにCMを作ったことがきっかけ。一緒に制作したニコラ・ドーリング(本作の制作会社・代表)と意気投合してしまったの。もちろん以前から映画を撮ることを密かに夢見ていたけれど、彼と会ってただ夢で終わらせるのは止めようと思い立った。30年前ダンサーだったころから映画には大きな影響を受けてきたし、その芸術性と物事を伝える能力に敬意を払っていたわ。

――初めての監督を経験した感想は?
マドンナ:正直に言うと難しかった。自分のステージを監修するときは私自身が演じるでしょ? それは本能的な体験なの。でも、映画を監督するということは全く逆で、私が思い描くキャラクターをホリーやユージンが表現する。だから頭の中で整理する必要があったわ。心の底からの表現は、演じることでしか掴み取ることができない。彼らのダンスや演奏を見て少し嫉妬心が芽生えたのは事実ね。でも、監督をすることは大好きになった。なぜなら、女優は誰かが描いたストーリーを演じるけれど、監督はストーリー自体を自分自身の解釈で演出することができるから。

――マドンナ監督としての今後は?
マドンナ:「ワンダーラスト」は私の映画監督としてのキャリアの第一歩。実はもう頭の中に次回作の構想が渦巻いているの。ニューヨーク、ロンドン、パリを舞台にする予定だけど、まだ公表してはいけないらしいわ(笑)。

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