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アラフォー世代のベテラン女優ヘレン・ハントが、監督、製作、脚本を手掛け、主演した映画「いとしい人」が3月28日に公開される。構想に10年を費やしたというこの作品の中でヘレン・ハントは、仕事、恋愛、結婚、出産などの壁に戸惑いつつも「いとしい人」を追求し、幸せのカタチを模索するアラフォー(39歳)オンナをリアルに演じた。今週のエンビー(envy)は、ヘレン・ハントが情熱を注いだ「いとしい人」の魅力に迫った。 |
1963年アメリカ・ロサンゼルス生まれ。92~99年に放送されたテレビドラマ「あなたにムチュー」で全米映画俳優組合賞とアメリカンコメディ賞を獲得。映画では、86年の「ペギー・スーの結婚」で注目を集め、97年にジェームス・L・ブルックルス監督の「恋愛小説家」でジャック・ニコルソンと共演し、アカデミー賞主演女優賞に輝いた。 |
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エイプリル・エプナー(ヘレン・ハント)は、39歳の小学校教師。年下の同僚ベン(マシュー・ブロデリック)と結婚して10ヶ月。一刻も早い妊娠を望んでいたが、そのベンがある日突然出て行ってしまう。翌日には養母が他界、さらには地元の超有名タレント、バーニス・グレイヴズ(ベット・ミドラー)が実母だと名乗り出て……。混乱するエイプリルを唯一癒してくれたのが、生徒の父親で、妻に逃げられた作家フランク・ハート(コリン・ファース)だった。とても誠実で優しいフランクに惹かれるエイプリル。そしてついには彼と急接近……という矢先、今度はなんと妊娠が発覚。果たして、エイプリルは、本当に“いとしい人”と幸せを築くことができるのか――。 「いとしい人」 オフィシャルHP: http://itoshii-movie.com/ |
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監督として、主演として、ヘレン・ハントが、39歳の“がけっぷち女”の幸せを描いた映画「いとしい人」。その魅力をヘレン・ハント自身のコメントも交えてご紹介。 |
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![]() エリノア・リプマンの原作「Then She Found Me」に感銘をうけ、10年の時を経て映画化する権利を手にしたヘレン・ハント。原作のストーリーに魅せられ、自ら監督を務めることに想いを馳せた彼女の10年間は、主人公のエイプリルと同様、波乱に満ちていた。かつてヘレン・ハントは、今回の作品の中で年下の夫を演じるマシュー・ブロデリックと交際していたが、99年に別の男性(ハンク・アザリア)と結婚。しかし、翌年には離婚し、04年に恋人でプロデューサーのマシュー・カーハナンとの間に娘が誕生する。「いろんな人に否定されたけれど、10年間諦めなかったのは原作のテーマに惹かれたから。部分的ではあるけれど私は映画の主人公のモデルになったかもしれない」と語る。そして、「娘が生まれたことは、私の人生にとって最も素晴らしい出来事だと思う。出産は40歳の時。そういう意味でこの映画を作る資格があったのかもしれないわ」とも。「いとしい人」には、ヘレン・ハントが体験した人生そのものが色濃く反映されている。 ![]() 「いとしい人」は、シリアスな話題をユーモラスに描いた作品。ヘレン・ハント演じる主人公が口説かれるセリフに胸キュンしたり、究極の課題に何度も直面する彼女の言動に共感したり、テンポ良く女心をくすぐる仕掛けが随所に散りばめられている。「どんな映画であれ、私が心を動かされる作品は、最初に驚くような“ひねり”があって、後からなるほどと笑わせるようなもの。だから撮影中は、『物語の中に何が起ころうとも、私達はコメディを作っているのよ』って、私自身を含むキャストに絶えず言い聞かせていたわ。そう、この作品はコメディなの。映画を観た人が笑っているそばから突然想定外のことが起きて、どんどん物語の中に引き込まれていく。そんな映画になることを望んでいるの」。 ![]() 主人公が身に起こる様々なハプニングに困惑しながらも、諦めずに幸せを追求する映画「いとしい人」。そのクライマックスで明らかになる主人公の幸せのカタチは、物語を締めくくるにふさわしい、アラフォー女の美しさを見せるシーンだった。それは、ヘレン・ハントだからこそ表現できた幸せのカタチ。最後に作品を通じて最も伝えたかったことをヘレン・ハントはこう話した。「まずは笑って楽しんで、そして、エイプリルのように、ありのままの自分を認めて、あなたの周りにいる、ちょっと混乱気味の人を敬遠せずに受け入れられるようになってほしいわ」。 |
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■2007年 |
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