ニューアルバム発表したケリー・クラークソンにインタビュー



世界が注目するアメリカの実力派アーティスト、ケリー・クラークソン。2002年に当時の全米音楽史の記録を塗り替えたシングル「ア・モーメント・ライク・ディス」で衝撃のデビューを果たして以来、数々の大ヒットを飛ばし、最新シングル「ウィズアウト・ユー」は、96曲をごぼう抜きにするという過去に例を見ない“ジャンプアップ”で全米シングルチャート1位を記録。同曲が収録された最新アルバム「オール・アイ・エヴァー・ウォンテッド」も、全米アルバムチャート初登場で頂点を極めた。そんなこの春もっとも熱い1枚が3月25日、遂に日本上陸する。ケリー・クラークソン自らプロデュースしたという珠玉のアルバムについてenvy（エンビー）が聞いた。


世界的シンガーといえどもケリー･クラークソンは弱冠26歳。この若きプロデューサーを支えたのは、ブリトニー・スピアーズを担当したマックス・マーティンや、レオナ・ルイスを手がけたライアン・テッダーなど、超ヒットメーカーたち。ノリノリの15曲からなる「アール・アイ・エヴァー・ウォンテッド」のキーワードは――。
ALL I EVER WANTED／KELLY CLARKSON 2009年3月25日（水）発売 CD ALBUM 全15曲収録 2548円 BMG JAPAN
	――アルバムジャケットのコンセプトは？ケリー・クラークソン：明るくて、楽しくて、ファンキーなアルバムジャケットにしたかったの。自分で理由はわからないけど、いつも黒系の服を着ていて、友人からも色々言われるからかな。実際は明るい人間なんだけどね（笑）。だからとにかく色々採り入れたわ。おかげで友人からは明るい色をバックにした私を「スーパーヒーローみたい」って冗談を言われるほど。 ――タイトルの由来を教えて。ケリー・クラークソン：最初にアルバムのタイトルを考えていたときは物凄くたくさんの候補が出てたの。P!NKの「ファンハウス」とか、ブリトニー「サーカス」とか、リリースが予定されていた他のアーティストのアルバムに同じようなコンセプトもあったほど。最終的に、ソウルフルでロックな雰囲気が大好きな、特にお気に入りの曲「オール・アイ・エヴァー・ウォンテッド」にしたの。アルバムの多様性を象徴した曲だと思ったし、演奏すること、ライブで歌うこと、レコーディングも作詞作曲も好き。私はただ音楽をやりたかっただけ、っていう気持ちを表現してるから。

	1. ウィズアウト・ユー 2. アイ･ドゥ･ノット･フック･アップ 3. クライ 4. ドント・レット・ミー・ストップ・ユー 5. オール・アイ・エヴァー・ウォンテッド 6. オールレディ・ゴーン 7. イフ・アイ・キャント・ハヴ・ユー 8. セイヴ・ユー 9. ホワイヤワナブリングミーダウン 10. ロング･ショット 11. インポッシブル 12. レディ 13. アイ・ウォント・ユー 14. イフ・ノー・ワン・ウィル・リッスン 15. キャン・ウィ・ゴー・バック

KELLY CLARKSON HIT ALBUM HISTORY/エンビー（envy：女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン）

「歌うことは楽しい。とりわけツアーは本当に楽しみ」/エンビー（envy：女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン）

世界が注目するポップアーティストケリー・クラークソンの1stアルバム「THANKFUL（サンクフル）」/エンビー（envy：女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン）

全米アルバムチャート初登場1位。全世界トータルセールス700万枚を誇る。

2003年7月23日（水）発売
CD ALBUM 全13曲収録2205円
BMG JAPAN

世界が注目するポップアーティストケリー・クラークソンの2ndアルバム「BREAKAWAY（ブレークアウェイ）」/エンビー（envy：女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン）

全世界トータルセールス1100万枚。全米アルバムチャート20位以内に61週連続。

2005年1月26日（水）発売
CD ALBUM 全14曲収録2200円
BMG JAPAN

世界が注目するポップアーティストケリー・クラークソンの3rdアルバム「MY DECEMBER（マイ・ディセンバー）/エンビー（envy：女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン）

全米アルバムチャート初登場2位。
全世界トータルセールス200万枚。

2007年7月25日（水）発売
CD ALBUM 全15曲収録2300円
BMG JAPAN

――ニューアルバムでお気に入りの曲は？

ケリー・クラークソン：たくさんあるけど、5曲目の「オール・アイ・エヴァー・ウォンテッド」は、アルバムの中で1番のお気に入り。1970年代のソウルフルなロック・ソングって感じで、歌っていて楽しいし、ツアーで披露する日が本当に楽しみな。「イフ・アイ・キャント・ハヴ・ユー」も思い入れがあるわ。ライアン・テッダーと最後に作った曲で、彼が思いついたアイデアがとにかく最高だった。こんなにセクシーでダンサブルな曲は今までなかったし、レコーディングで声に少しエフェクトをかける、これまでは違った録り方をしたのも印象的。アルバムを作ってるときはツアーでその曲をどう演奏しようか、ライブで歌ったらどの曲が楽しいかなっていつも考えてるの。「アイ･ドゥ･ノット･フック･アップ」や「クライ」もそうだけど、新しい曲ができるといつも歌うのが待ちきれないの。

――ニューアルバムはどんな方向性で製作した？

ケリー・クラークソン：全てポップ・ロックだけど、今回はもっと大胆でソウルフルなダンス・ロックの雰囲気漂う、私としては異質なアルバムに仕上がったと思う。「オール・アイ・エヴァー・ウォンテッド」には、ダンス、ファンクっぽい雰囲気があって、「ウィズアウト・ユー」や「イフ・アイ・キャント・ハヴ・ユー」にはダンスと、レイブっぽい雰囲気も。「アイ･ドゥ･ノット･フック･アップ」みたいなファンがジャンプして拍手して参加できるような曲もあるし、ライブにうってつけのアルバムだと思う。

――これまでの作品と大きく違うと？

ケリー・クラークソン：4枚のアルバムはそれぞれ特色が違うけど、今回は作っていて特に楽しかったし、多分今までで一番スムーズに作業できたアルバムだと思う。それはマネージャーがビジネス面を全てカバーしてくれたおかげで、私はスタジオで自分自身と向き合って、大好きな、歌うことと曲作りさえしていればよかったから。この「オール・アイ・エヴァー・ウォンテッド」で、ようやく自分の殻を破ったと感じるの。初めてのレコードでは、スタジオでスタッフに笑われたらどうしようって、もっとびくびくしてたわ。

「プロデューサーとしての仕事は大変じゃなく楽しい経験だった」/エンビー（envy：女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン）

――曲作りや歌詞について、こだわりはありますか？

ケリー・クラークソン：歌詞は個人的なことを書いた曲が多く、経験が大切かも。ただ、最近は色んな人と一緒に作詞・作曲をしていて、曲のアイデアと、なぜそれを書きたかったかを話してくれて、私はそこから曲を仕上げていくこともあるの。特に「クライ」では、音楽ディレクターがトラックを作ってくれたことがきっかけになった。作詞は私にとって”セラピー“みたいなもの。帰宅して座った時に頭の中にあることを書き出す。「クライ」はそんなプロセスから生まれた作品だった。

――トップ・プロデューサーとの曲作りはどうでしたか？

ケリー・クラークソン：アルバムごとにパートナーを変えることで成長したいと思っているし、色んな人に出会えて、色んな音楽が聴けるから、今回も新しい人たちと仕事してみたの。特にライアン・テッダーと一緒に仕事できるのが待ち遠しかった。彼とは5、6曲書いて、そのいくつかを今回のアルバムに収録したけどとても楽しかった。

――初めて自分の作品をプロデュースした感想は？

ケリー・クラークソン：アルバムの最後の曲「イフ・ノー・ワン・ウィル・リッスン」は最高だったわ。最近、ナッシュビルに家を購入して、関係者もそこにいるから、ナッシュビルのミュージシャンをたくさん紹介されたの。私はスタジオに入って一気に作り上げるタイプで、ナッシュビルのミュージシャンもそう。彼らはただスタジオに来て完璧に演奏する。だから大変ではなかったし、人柄も本当に良くて。もちろんLAのミュージシャンも素晴らしいけど、ナッシュビルは世界が違うの。

ケリー・クラークソン KELLY CLARKSON/エンビー（envy：女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン）

世界が注目するポップアーティストケリー・クラークソン/エンビー（envy：女性の魅力を創造するインターネット情報マガジン）

テキサス出身。1982年4月24日生まれの26歳。2002年、オーディション番組「アメリカン・アイドル」で初代グランプリを獲得。デビューシングルで全米チャートで当時の歴史を塗り替える記録を打ちたてた。以来、数々のヒットを飛ばし、今では、全世界トータル・セールス5700万枚、グラミー賞2部門を受賞する世界的シンガーへと成長した。

――最後にケリーの息抜きの仕方を教えてください。

ケリー・クラークソン：仕事や周りの人がみんな自分のことを知ってるってことに疲れたときは、休みをとって食料品店に1人で行って牛乳を買うのが好き。テキサスの実家に帰るのもいい骨休めになるわ。実家に帰るのは大好きよ。

嫉妬【envy】されるほど美しく――女性向けウェブマガジン「envy（エンビー）」

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