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男を惑わす魔性の女――。高岡早紀にはおおよそこんなイメージがつきまとう。しかしそれは、モテナイ女のやっかみ程度でしかないだろう。常に新たな表情をスクリーン上で見せてくれる、“女優”としての高岡早紀こそ“本当の高岡早紀”なのだから。6月13日公開の映画「The Harimaya Bridge はりまや橋」では、実際に2人の子を持つ母親としての自分を投影させたかのような、また新しい高岡早紀に会える。 撮影:笹野忠和 スタイリスト:えなみ 眞理子 ヘア&メイクアップ:高橋 貢 |
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――デビューから20年。振り返ると? 高岡早紀:どんな仕事もそうだと思いますが、昨日と全く同じ今日を迎えることはないですよね。私は普段から楽しそうなことを求めて走ってきて、壊れそうになることもあったけれど、そんな時は立ち止まって、来た道を振り返って、次に未来を考えて、本当に自分が求めていることを選択する――これを5~6年周期繰り返してきた気がします。 ――突然の結婚でしたね。 高岡早紀:当時、仕事がすごく順調で結婚に対する憧れもなかった。そんな時に「この人!」っていう人が現れた。女性にとって結婚するかキャリアをとるかってすごく大きな選択だと思うけど、私は深く考えるタイプではないので、どちらが楽しいかを考えたら、「結婚だな」って答えがでました。この人とずっと一緒にいられたらいいなって思って。23歳で結婚して、翌年には出産。26歳で2人目が産まれたけど、ハッピーだと思えたからできたことで、離婚はすごくツラい経験だけれど、その先を考えての決断でした。そして今、楽しくてハッピーです。 ――年齢を重ねて変わったことは? 高岡早紀:結婚、出産、離婚という経験をして、むしろ自分らしくなってきたと思う。昔は自分自身のことがわからなくて、頑張って私を演じていた気がしますね。一生懸命自分を探していた、という感じ。それはとても疲れることだったけど、いろんな経験をしたことで自分がわかってきたのかもしれません。 ――自分がわかるとどうなる? 高岡早紀:若い頃と比較すると、むしろ今の方が自由な気がするし、楽しいなとも思います。きっとこれまでも楽しかったし、明日の方がもっと楽しいと思うけれど、今は今が一番楽しい。「楽しそうだね」って言われて、「私楽しいですよ」って口に出して答えられるくらいになりました(笑)。 ――今後の目標は? 高岡早紀:目指しているところはないんですよ。自分が楽しいなって思って歩いていく道の先が、今までの人生で一番楽しいとき。その先はもっともっと楽しくなる、といいなと思って生きてます。 |
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