
豊かな表現力で定評のあるモデルの生方ななえさん。そのキャリアは10年にも及びますが、今年からファッション誌「Grazia」のカバーガールに抜擢されるなど、活躍の幅をさらに広げています。今週のenvy(エンビー)はそんな彼女をインタビュー。これまでのモデルとしての道のりやキレイの秘訣、そして今後などについて聞きました。



――モデルを志したのは?
生方ななえ:小さい頃から背が高かったので、周りから「モデルさんみたい」と言われて、その気になって(笑)。ファッション誌を見ては「絶対あのランウェイを歩きたい」と思っていました。でも、モデルになりたいとは照れくさくて人に言えなくて、20歳の誕生日の1週間前にそろそろ動きださなきゃと。そこであるモデルオーディションの日本大会に応募しました。
――見事に準優勝。デビューするわけですね。
生方ななえ:それまで履いたこともなかったヒールでウォーキングの猛特訓もしたけど、デビューから3年間はオーディションを受けては落ちるの繰り返し。痩せている体を大きく見せる歩き方など色々研究しながらも、「なんでだろう」って悩みました。
――そして転機が訪れました。
生方ななえ:大手化粧品メーカーのキャンペーンに起用されたことをきっかけに、順調にモデルとしてお仕事をさせて頂ける様になりました。でも、そこでモデルの仕事について改めて振り返ってみたら、「本当に私のやりたかったことなのかな」とか、「背が高くなかったらやりたくなかったことなのかも」という"迷い"が出てきました。
――迷いはいつ、どのように吹っ切れたのですか?
生方ななえ:単に洋服をキレイに着てみせたり、求められる女性像を演じるだけではなく、その中で生方ななえを表現する――そんなプラスアルファの楽しさに26歳のとき気づいて、モデルでやっていくことへの迷いが消えました。自分自身を磨くことはモデルとしての表現力を高めることにつながるんだと。
――デビューから10年。今後は?
生方ななえ:もっともっと違う自分を発見して、表現して、仕事の質を高めていきたいですね。それは私にとって、とても楽しいことだから。毎回後悔しないよう仕事に取り組んで、さらに「もっともっと」って自分に要求していきたいと思います。


――お肌やヘアケアで気をつけていることは?
生方ななえ:まず食事と睡眠ですね。食事はお弁当を作るのが理想だけど、外食が非常に多いので家で食べるときに栄養バランスを補うメニューで帳尻合わせしています。また、睡眠は十分な時間を取れないこともあるので、「質」が大切。アロマの香りやバスタイムでリラックスして、その日の疲れをその日のうちにとるようにしています。
――生方さんの体形維持法を教えてください。
生方ななえ:毎日1~2時間は歩いていますね。仕事に行くときは車だけど、帰りは必ず歩きます。よく歩くことが私の体形維持の基本です。
――ズバリ、キレイを保つ秘訣は?
生方ななえ:地味なことでも毎日続けること。たとえば、夜、帰宅がどんなに遅くなっても、メイクをきちんと落として、化粧水、乳液で肌を整えてから寝るとか。そういった積み重ねがキレイを保つ秘訣だと思います。

――8月17日で30歳。今の心境は?
生方ななえ:楽しみです。周りにいる30代の方からすごく楽しいって聞いているので。20歳の頃から30歳くらいに見られていたので、もっと年齢を重ねて、自分の見た目と年齢が一致する感覚を味わうのも楽しみですね(笑)。
――20代でやり残したことはありますか?
生方ななえ:年齢にあまり関係ないけれど、20代のうちに富士山に登りたい! 実際、今年7月に富士山登頂を計画してるんですよ。
――これからやってみたいことは?
生方ななえ:スポーツですね。しかも単発的ではなく定期的に。理想はサーフィンです。3ヶ月ほど前に撮影で行ったハワイで体験したのですが、すごく楽しくて「続けたい」って思ったんですよね。もっとも、ハワイは目の前が海だけど、日本での今の私の環境だとかなり大がかりになってしまうから、30歳過ぎてからの夢ですね。




撮影:笹野忠和