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ハリウッドを代表する世界的なスター女優キャサリン・ゼタ=ジョーンズの最新作「理想の彼氏」が11月27日に公開される。彼女が演じたのは、浮気した夫を捨て、24歳男子と恋に落ちていく40歳のシングルマザー。私たちに笑いと希望、そして、幸せへのヒントを運んでくれる。 ; |
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![]() ――出演を決めたきっかけは? キャサリン・ゼタ=ジョーンズ:実はコメディを探していたの。私はコメディが大好き。ジョークを言い始めても、“オチ”はつけられないタイプなんだけど、脚本があって演じる機会があれば、いつも楽しんでる。だから、ちょっと滑稽な印象を与えるコメディをやってみたかったの。そんなとき、(監督の)バートから送られてきた脚本を読んで「こんな役、演じたことがない!」と思ったわ。この映画には、私が求めるすべての要素が備わっていたから。 ――監督自らが脚本を書いた作品への出演は今作が初めてだったとか。 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ:とても興味深い体験だった。脚本を書いた監督と仕事をすると、映画が監督の分身だということがよくわかるの。バートは、当然ながら、どのシーンの細部も本能的にわかっているので、作品そのものへの理解がとても深いのよ。 ――ニューヨークでの撮影はいかがでしたか? キャサリン・ゼタ=ジョーンズ:これはまさにニューヨークの映画。もちろん、別の街で撮影することもできる。そのほうが安いし、トロントならいつでもニューヨークに変身させられる……と思うでしょうけど、実際は不可能なの。ニューヨークの味やエネルギーはニューヨークにしかないもの。だから、ニューヨークで撮影できて本当に良かった。 |
![]() 年上、キャリア、高収入……理想通りの彼と結婚し、2人の子供を授かったサンディ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、ニューヨーク郊外にある美しい街で、40歳になった今も幸せを絵にかいたような毎日を過ごしていた。しかし、そんな生活がある日、一瞬にして壊れてしまう。夫の浮気を知ってしまったのだ。すぐさま荷物をまとめ、子どもたちを連れてニューヨークへ移り住んだサンディ。新しい仕事も見つけ、人生をやり直そうとしたとき、大学を卒業したばかりの24歳のフリーター、アラム(ジャスティン・バーサ)と運命的に出会い、ひょんなことから子供たちのベビーシッターをお願いすることに。恋愛関係になることを躊躇していたサンディとアラムだったが、生活を共にするうち何でも打ち明けられるかけがえのない存在となり、情熱的な恋に落ちていくのだが……。 ![]() |
![]() ――24歳でフリーターのアラムと、40歳シングルマザーのサンディ。不釣り合いな2人だと思ってしまいがち。 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ:でも実は、アラムも新米バツイチだったの。かなり悲惨な目に遭っていた。それが2人の接点だと思うわ。どちらも違う意味でパートナーからひどい仕打ちを受けたんだから。そんなわけで、2人はそれぞれの過去を打ち明けたりしながらだんだん親しくなっていく。アラムはサンディよりずっと若いんだけど、共通点がたくさんあって一緒に過ごすことを楽しむようになるの。 ――どんな映画に仕上がったと思う? キャサリン・ゼタ=ジョーンズ:サンディは離婚して、友達から紹介された男性と悲惨なデートを体験するの。離婚すると大変なのよ。結婚しているときは、完成された自分の人生が永遠に続くものだと思いがちだけど、離婚すると振り出しに戻ってしまう。言葉は悪いけれど、“市場”に出て行かなきゃならない。私たちは人生が窮屈な状態にあるときには、どこかの時点でそれを笑い飛ばせなきゃやってられないわけで、この映画を観ると、それがよく分かると思う。 ――女性はもちろん、男性も楽しめそうな内容ですね。 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ:この映画が親しみやすく、誰でも共感できる点は、離婚や別れでつらい思いをして、ストレスを鬱積させるのは女だけじゃないということかな。そういう出来事や感情が男性にも起こりうるって教えてくれる。別れを経験すると、もう2度と恋ができないんじゃないかと思いがちだけど、ちゃんと見つけられるっていうことも。 ――最後に映画の見どころを教えて! キャサリン・ゼタ=ジョーンズ:映画の冒頭では、サンディの人生は夫フランクの人生でしかないけれど、映画が終わる頃には、彼女はフランクと出会う前の自分を取り戻している。若い頃ほど魅力的ではなく、セクシーでもなく、そんなに楽しいこともないだろうと自分で思っていた人生のある時期に、再び花を咲かせるサンディの旅を私は表現したかった。彼女はクライマックスまでにゆっくりと輝きを取り戻し、再び人生の喜びを見つけるの。 ――ありがとうございました。 |
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