今週のenvy(エンビー)は、セックスカウンセラーのアダム徳永さんをインタビュー。男性を誘う秘儀から女性を未知の快感へいざなう「スローセックス」の作法を聞きました。この“夏の夜長”に早速お試しあれ☆
「スローセックス」とは、前戯30分、挿入して30分が基準の、たっぷり時間をかけてじっくり愛し合うセックス。女性の身体に無数の性感帯があることに着目したアダム徳永氏が、「オーガズムを感じたことがない」といった悩みを持つ1000人以上のモニター女性と実際に交わり、「絶叫しながら官能の世界に浸る姿を目の当たりにしてきた」(アダム徳永さん)という。その一方で、アダム徳永さんは、前戯が15分、挿入して5分で男性が射精するセックスを「ジャンクセックス」と呼び、「女性が快感を得ることは難しい」と指摘する。「オーガズムを感じたことがない」とお悩みのあなたは、ジャンクセックスしか知らない可能性も……。
名古屋芸術大学卒業後、渡米してマッサージ師をしながら性感帯開発の研究を始める。1991年M&Wオーガズム研究所を創設。14年の歳月と1000人以上の女性モニターとの実践を経て、「スローセックス」を確立。2004年、日本で初めてセックスの学び舎「セックススクールアダム」を設立した。「スローセックス実践入門」(講談社刊)をはじめとする著書の販売部数は、累計70万部を突破している。
――スローセックスをすれば、どんな女性もオーガズムに達することができますか?
アダム徳永:みなさんは“イク”ことにこだわりますよね。でも、スローセックスをマスターすれば、従来のオーガズムを超えてしまいます。女性は誰もがそのレベルに到達できるし、実はそれこそ、女性だけが得ることのできる快感なのです。
――女性からスローセックスを誘うには?
アダム徳永:パートナーに「こういう風にしてみて」と甘えてみて、実際にしてくれたら素直に反応する。女性が心から「気持ち良い」と言ってくれ、全身でそれを表現してくれれば、男性は本当に嬉しくなるもの。何度も試してみたくなります。
――好循環が生まれるわけですね。
アダム徳永:スローセックスを実践してもらうと、女性は演技しなくても、素晴らしい表情になります。すると男性はまたセックスをしたくなる。そのスパイラルがカップルを幸せにします。セックスとは愛し合うための行為。楽しいものなのです。
スローセックスの基本をご紹介。普段のセックスを盛り上げる参考に。
唇が触れ合うか触れ合わないかぐらいの優しいキスから、徐々に男性の舌を味わうかのようにゆっくり舌を出し入れへ。男性は性的快感に加え女性の唇の柔らかさにも快楽を感じる。
手をパソコンのマウスを握るような形にして、秒速3㎝ほどで前後左右に優しく動かす“アダムタッチ”。最も敏感な場所を最後にタッチにすれば極上の快感が! 男性にも有効だという。
優越感に浸れる半面、それほど感じていない男性が少なくないのがフェラチオ。オイルを垂らした手の平で、押したりクルクル回すように触った後、愛撫しながらマッサージすると◎
男性は視覚と聴覚で興奮するため、女性が感じる姿を見たり、声を聞くと気持ちが高ぶるもの。声や吐息は我慢しないことがお互いの快楽アップにもつながる。
「お互いに真剣にセックスと向き合うことが、本当の気持ち良さにつながる」というアダム徳永さんによると、なんとなくする、というよりも知識を持ってセックスに臨むことが、心から「気持ち良い」と言えるセックスへと導いてくれるのだという。これまで知らなかったセックスの扉、今夜開いてみては?
取材協力:アダム徳永(セックススクールadam TEL:03-5549-4580 http://www.adam-tokunaga.com)